DIYで菓子工房が出来るまで!Part.1

DIYで菓子工房作りの道のり

和菓子クリエイターRicoです。

自分の作ったお菓子を販売してみたい!でも大変そう~と思ったことはありませんか?


実は約1年をかけて自宅の庭に菓子工房を製作していました。
今回から自分が思い立って建て始めようと思ったきっかけや過程について少しづつ皆さんにお伝えできればと思います。
これから工房を自分で作ってみたい方や菓子製造業許可証、飲食店営業許可取得に興味がある方に少しでも参考になればという思いです。もちろん、工房に限らず小屋を建てたい方にも参考になるかと思います。

自分で練り切りを作っていくうちに面白くなり、どんどん沼にハマってしまった私はついにJSA日本サロネーゼ協会「練り切りアート講師認定講座」を受けて資格を取るようになります。
また、この一年間は学びの年にしようと決心しオンラインでも和菓子全般を習っていました。そのうち自宅教室を開講してこの楽しさを多くの人に知ってもらいたいと思うと同時に売りたいな~という気持ちが出てきます。

しかし、この販売には大きな壁が立ちはだかります。自宅のキッチンでは認められず、専用のキッチンが必要だということ。
保健所の許可を受けたキッチンで作った物しか販売は出来ないということ。
そしてその専用キッチンの許可を得る為には多くの決まりがあることを知り調べ出すのです。

アパートを借りて改装する人、自宅の庭にプレハブを置く人、自宅内にもう一つキッチン部屋を作る人、ネットで色んな形態があることを知り、徹底的にサーチしました。

中古のプレハブを買って置こうか、クラウドファンディングという手もあるがこんな見ず知らずの私を応援してくれる稀有な人は少なそうとか。。。かなりの金額がかかると知り挫折しそうにもなりました。

とにかく、初期費用を抑えたい。いきなりどれだけ売れるかわからないのに何百万円も投資してしまって良いのだろうか?あまりに高額な金額を費やしてしまったら
   「儲けなければ」
という気持ちに囚われてしまい、儲け第一主義で休む暇なく働いてしまうのでは?

どのような形であれ工房を作るというからにはかなりの金額がかかってしまう。
それなら最低限で作ることはできないだろうか? 
このように考えた私はそれとなく主人に相談します。

「確か別棟作りたいって言ってたよね!自分の書斎とか欲しくない?一階をキッチンにしてさー上でゆっくりできるスペースのある小屋あったらよくない?家にいながら週末コテージキャンプとか最高じゃん!お友達呼んでバーベキューして泊まってもらう事も出来そう」
などキャンプとDIY好きの気持ちをくすぐりその気にさせていくのです(笑) 

実は完全に専用の工房にしてしまうと、これだけ投資したんだからがんばらなければ、というプレッシャーにさいなまれるのではないかという不安があり、もし販売がダメになっても自分達の別コテージとして楽しめればいいじゃない、と言ってもらえると気負わなくてよかったので一歩を踏み出せたというのが事実です。そうでなければ慎重派の私はいつまでも工房を建てようと思わなかったはずです。

こうして庭の一部のスペースに工房を建てる決意をしたのでした。
(続く)
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次回は、「さて場所を確保しよう」です。